ホリスティック・マインドフルネス7つの項目「思考」

ホリスティック・マインドフルネス療法でも特に大切な項目である「思考」。思考や考え方を変えるというよりも視野を広げる、抽象度を上げる、多角的に観るといった能力を高めるのがこの項目の目的です。

長い人生において視野が狭いことはかなりのマイナスです。何かを決める時に選択肢が1番~4番まであったとします。本来は4つあるのに視野が狭いがために2番までしか選択肢が見えません。より良い選択は4番かもしれません。1番と2番は最悪の選択かもしれません。しかし視野が狭いため1番か2番からしか選ぶことが出来ないのです。これは多くの人の話を聞いたり相談を受けていて強く思います。「視野が広かったらそんなことで悩まなくていいのに」と。

思考において特に大事なのは「抽象度」をあげることでしょう。「抽象度」という言葉を聞きなれない人がいると思いますが、言い換えれば視点を高くして物事を観るということです。俯瞰すると言ってもいいでしょう。「抽象度」を具体的に次の例で説明します。

上の図で言えば上にいくほど抽象度が高いです。下にいくほど抽象度が低いです。「小林さんの家のポチ」の視点に留まっていれば他の犬の存在を認識出来ません。「小林さんの家のポチ」は世界に一匹しかいない犬だからです。しかし一つ視点を上げて「ゴールデンレトリバー」の視点を持つことが出来ればこの世に存在する全ての「ゴールデンレトリバー」を認識することが出来ます。

もう一つ視点を上げて「犬」の視点を持つことが出来れば「ゴールデンレトリバー」だけでなく「チワワ」も「プードル」も認識することが出来ます。さらに視点を上げれば「哺乳類」となり「犬」だけでなく「猫」や「虎」「イルカ」や「猿」も認識することが可能になるのです。これが「犬」に留まっていれば「犬」と「猫」の共通点などは認識出来ません。「哺乳類」まで視点をあげたのでバラバラだった「犬」と「猫」の共通点などが見えてくるのです。

これは私たちの日常で起こる問題や悩みとまったく同じです。問題や悩みが解決出来ないのは多くは視点が低い(抽象度が低い)からです。問題の背景や裏側、つながりではなく目の前で起きている事象にしか目がいかないことが解決出来ない理由なのです。これだけの説明だとわかりにくいのでもう一つ例をあげます。

私の友人があるネガティブな感情に囚われていました。そのネガティブな感情は強く手放すことが出来ないでいました。しかしある時、一瞬でそのネガティブな感情を手放すことが出来たそうです。それは「ネガティブな感情もポジティブな感情も同じ感情だ。感情が沸くのは当たり前。だから気にしないでおこう。」と頭に浮かんできたそうで、それからウソのように心が楽になったとのこと。これはまさに抽象度をあげて問題を解決した典型的な事例です。ちなみにこの友人はホリスティック・マインドフルネス療法を受けたわけではなく自分で解決しました。

もしかしたらこの説明でもよくわからない人もいると思います。そういう方は頭で理解するのではなく身体で体感を通して理解した方が良いでしょう。身体で理解した方が日常生活で使うことが出来ます。そして実はマインドフルネスや瞑想は抽象度を高める思考を身体で覚える一つの方法でもあるのです。

抽象度の高い思考が出来るようになると頭が相当賢くなります。賢くなるとは具体的に「記憶力が上がる」「頭の回転が速くなる」「理解力が上がる」「発想力や想像力がつく」などです。事実、頭が良い、賢いと言われている人は例外なく抽象度を上げて思考するのが得意です。これは学校の勉強が出来るとはまったく違います。日本の学校で問われている能力は抽象度が低いので勉強が出来たとしても賢いとは限りません。

賢くなればこれまで以上に仕事が出来るようになります。頭の回転が速くなるのでこれまでと同じ時間でこなす量が増えます。発想力が高まるので誰も気づかなかったビジネスチャンスに気づくかもしれません。そうなれば当然、出世しますし収入も上がるでしょう。これから本格的にやってくるAIの時代でも貴重な存在となるはずです。

*AIが各分野に本格的に導入されれば抽象度の低い思考しか出来ない人は確実に仕事がなくなります。抽象度の低い仕事は全てAIが行うからです。つまり今後ますます経済格差は広がるということです。

ホリスティック・マインドフルネス療法で抽象度の高い思考、視野の広い思考を身に着けるために具体的に何をするのか?が気になると思います。ここでそれを説明することは難しいのですが、一つはイメージを上手に利用すると思ってください。イメージトレーニングの一種になるのですがかなり有効な方法でもあります。

「私は頭が良くない」「イメージもしたことがない」という方でも大丈夫です。ホリスティック・マインドフルネス療法はマンツーマンでの個人セッションなので段階を経て順番に取り組んで行きます。「今どういう状態か?」は問題ありません。もちろん年齢も関係ありません。大丈夫です。